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趣味の写真やサッカー、日々のニュースについて思ったことを綴っていこうと思います。来年早々からマスコミ関連で働く予定。奴隷のように働くみたいだけど、そこでの裏話もあれば書こうかと。そんな暇ない!?

筆記試験(下) 〜新聞社の就活記録(6)〜 

 筆記試験で重要なものはなんといっても「作文(または小論文)」(以下「作文」)です。時事問題の成績が悪くても、作文の成績がよくてパスするという人はよくいると思います。私の大学の友人はNHKの記者になりましたが、その友人の同期にも時事問題の成績がかなり悪かったが小論文と面接で合格を勝ち取った人が複数いたと言ってました。

 その場でお題が出され、短い制限時間のうちに内容のしっかりした文章を書き上げることが求められる「作文」は、受験者の本当の実力があぶりだされる試験といっていいと思います(抜け道はいろいろありますが)。そういう意味で「作文」が重視されるというのは、当然といえば当然です。

 お題が発表される瞬間は、ドキドキします。開始と同時にお題が印刷された大きな横長の紙が前の黒板に広げられます。期待と不安の入り混じった祈るような目が一点に注がれ、受験者ははやる心を抑えるのに必死です。正直に食い入るような視線をむける人、平静を装うも落ち着きなくペンを回す人など、様子は人それぞれですが、大概の受験者の心情は不安でいっぱいです。
 
 出された題に全く反応できなかったり、時間がなくなってきたりしたときの狼狽ぶりは悲しいものがあります。頭をフル回転させようと思えば思うほど、聞こえてくるのは空回りする寂しい音ばかり。周囲から聞こえてくるカタカタという鉛筆の音がますます焦りをかきたてます。

 こういう事態を招かないためには、やはり、普段から文章を書く練習をしておくことが必要です。受験する会社のHPから過去問を調べれば、出題の傾向が分かります。社によって作文形式か、小論文形式かも違います。作文と小論文は違いますから、当然書く内容も変わってきます。

 作文は、具体例から結論を導くというような論理性はあまり求められません。文章のうまさとともに、自分の経験から気づいたこと、思ったこと、考えたことを述べ、自分がどんな人間なのかを表現するものです。新聞社なので、時事問題を絡ませるとよりよいと思います。

 おもしろい文章の第一条件は、実体験に基づいていることです。これは、入社試験のための文章に限ったことではないと思います。今まで生きてきた中で経験したことをネタにするのです。ですから、自己分析を通して経験の洗い出しをする、これがいい作文を書く第一歩です。

 例えば、これは実際の試験で私が使ったネタですが、私が高校の時、一風変わった生物の先生がいました。この先生は、高校教師のかたわら植物の紅葉について独自の研究を続けている方で、その道では有名でした。授業はほとんど教科書を使わず、米科学雑誌「ネイチャー」の切り抜きを配り、最新科学事情を紹介してくれました。現役の研究者であるがゆえに英語の重要性を主張し、生物のテストに英語の文章問題が出されました。1年生の初めてのテストでその問題を見た時の驚きは未だに覚えています。

 このような体験に現在の教育事情を絡ませ批評する、といった要領でいくつか(なるべく多く)文章をあらかじめ用意しておくと、本番で冷や汗をかくことはないでしょう。ひとつの文章で複数の題に対応可能なので、お題の数だけ用意するわけではありません。まとめ方次第で上記の材料で「教育」「大人」「教養」…などのお題で書くことができます。

細かい作文の書き方はその手の本をたしなめばわかるので、ここでは書きませんが、実際私が「作文」について見聞きしたパスするために役立つポイントを紹介します。

 「作文」を読んで採点するのはおじさんです。もう少し詳しく言うと“疲れた”おじさんです。1人20〜30枚かそれ以上のノルマを課されたおじさんに、最近の若者向けの映画や本、話題を振っても何も返ってきません。おじさんが知っている、うんうんと頷いてくれるもので書くほうが有利です。

 人生の中でかなり大事なイベントである就職がかかっているのだから、理解しようと努力してくれるなんて期待しないほうがいいです。なにせ疲れてますから。ただでさえ忙しいところを人事部に言われて仕方なく、いやいややっていますから。ただ、最近の映画でも「Always 三丁目の夕日」みたいなのはおじさんにウケがいいみたいです。観ていればですけど。

 書き出しが重要です。先に言いましたが、採点者は疲れています。さっさと終わらせたいと思っています。だから、半分もよんで惹きつけられないような文章は、最後までまじめに読んでもらえません。初めの部分で、予想を裏切るようなことを書いたり、インパクトのある言葉を持ってきたりして「うん?なんだ?面白そうだぞ」と思ってもらうことはだいぶ結果に影響するでしょう。先制パンチで眠たい頭をたたき起すのです。

 さらに泣ける話だともっといいです。小論文は論理的に主張を展開できているかが重要ですが、作文は採点者の琴線にふれる文章であることが求められます。採点者の心に響く、感動させる文章。これを突き詰め採点者の涙を誘うことができれば、合格です。採点者が泣いてしまうような作文を落とすとは考えにくいです。どんなネタがいいのかを考えるとき、答えは自分の父親が握っているといっても過言ではないかもしれません。なにせ採点者も家に帰れば1人の父親なのですから。

100人に2〜3人、感心するような文章が出てくるそうです。そういう人は例外的存在です。合格するには、例外的な才能が必要というわけではないでしょうし、天才で採用枠がすべて埋まることもないでしょう。結局は、マニュアルの匂いはするけれども、ポイントを押さえているものを選ばざるをえないというような意見も聞きました。最後はたくさん練習した人がチャンスを掴む、こういうことだと思います。

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